さらばまた来る日まで!: 海上自衛隊対テロ支援部隊インド洋から撤収

摘要

去る11月2日，対テロ特措法に基づいてインド洋で給油活動を行なっていた護衛艦”きりさめ”と補給艦”ときわ”は，日本時間の同日午前零時をもって同法が失効したことを受けて活動を終了し，帰国の途に着いた。ここに掲げたのは10月29日に実施した最後の洋上給油から撤収当日に至るまでのスナップである。海上自衛隊は平成13年12月以来，延べ59隻の艦艇をインド洋に派遣し，この間11カ国の艦艇に合計794回，約49万キロリットルの燃料を補給した。この功績は国際社会から高く評価されているが，本稿執筆中の11月7日現在，いまだ新法成立の目処は立っていない。