〈20社の合計では大幅増益も…〉需要分野で明暗が分かれた紙加工関連業界の上期決算

摘要

4～9月期を中心とした紙加工関連企業20社の単純合算業績は売上高が前年同期比＋4．3％の8，723億円と増収、損益面では営業利益が同＋43．2％の491億円（利益率5．6％）、経常利益が＋42．2％の482億円、純利益が＋46．5％の264億円と、いずれも大幅な増益を確保した。り一マンショック不況の直撃を受けた前年同期の実績が悪すぎたという事情はあるが、販売数量が元に戻らない中での記録的な増益は各社が懸命に収益構造の見直しを進めた成果だろう。すでに本誌12月13日号で取り上げたリンテック、レンゴーを除く各社の業績を眺めてみた。