古紙センター 紙リサイクルセミナー: 「発生滅と低品質化への備えが必要」

摘要

古紙再生促進センターは去る10月8日、恒例の「紙リサイクルセミナー」を都内で開催、約290名が聴講した。ここでは同センター•専務理事の木村重則氏と日商岩井紙パルプ専務の宮野義己氏による講演を抄録する。開会に当たり、今年度から古紙センターの代表理事に就任した渡良司氏(王子HD代取副社長)が次のように挨拶した(写真)。「2014年の日本の古紙は回収率が80.8%、利用率が63.9%と高い水準を保っているが、今後もこのレベルを維持するためには紙リサイクル上の課題がいくつかある。第一に国内古紙回収量の20%台を占める古紙輸出が、国内リサイクルに及ぼす影響だ。アジア経済の変化に伴い、日本の古紙事情も変化していくと予測される。日本とアジアの古紙関係者が産官学さまざまなレベルで、相互理解およびアジアの古紙巿場に対する知見を深めていく必要がある。