ライン型賧本主義の将来: 賧本市場・共同泀定・企榠統治

摘要

本書は、風間信隆氏、松田　健氏、清 水一之氏によるRainer Zugehoer, Die Zukunft des rheinischen Kapitaismus, Unternehmen zwischen Kapitalmarkt und Mitbestimmung, Opladen 2003 の全訳で ある。一九八九年のベルリンの壁崩壊以 降、冷戦の時代が終わり「資本主義の多 様性」についての諌論が一九九〇年代、 活発に展開された。一九八〇年代からの 新自由主義に基づくアングロサクソン型 の資本主義のもとでは徹底した市場原理 が主張され、統制・規制の廃止により自 由競争を促進し、また自己責任を貫徹す ることにより福祉の見直しをおこない、 より効率的な、より競争的な社会が求め られている。