国際森林デーシンポジウム「COP21パリ協定が求める森林のすがた」の概要

摘要

2016年3月18日，早稲田大学小野記念講堂において，国際森林デー森林総合研究所シンポジゥム「COP21パリ協定が求める森林のすがた」が開催された。2012年12月の国連総会において，森林や樹木に対する意識を向上するための国際的な記念日として毎年3月21日を国際森林デー(International Day of Forests)とすることが決議された。本シンポジウムは，森林総合研究所が国際森林デーに合わせて開催しているもので，2013年度には「森を使い，森を守る」，2014年度には「熱帯の森と人々，私たちのくらし」というテーマで開催された。3回目となる今回のシンポジウムは，早稲田大学環境総合研究センター共催，林野庁後援により，2015年12月にパリで開催されたC0P21(気候変動枠組条約第21回締約国会議)の論点について5名の講演者から解説いただき，世界が求める森林のすがたについて長期的な視点から議論するという主旨で開催された。本稿では，各講演とパネルデイスカツションの概要を報告する。