木材表面の吸放湿抑制に使われる各種被覆材料の性能比較

摘要

木材表面の吸放湿抑制のための各種被覆材料の性能を明らかにした。最も高いバリア性を示す被覆材料は使用温度によって異なってくることが明らかとなった。したがって用途により適切なものを選ぶことが肝要であるが，常温ではアルミテープとパラフインの組み合わせが，高温域ではエポキシ樹脂と食品ラップの組み合わせが最も推奨されることが示された。ただしエポキシ樹脂は木材の木口面に塗布するとある程度浸透してしまうことには注意を要する。 長期使用時の耐久性についてはさらなる研究が必要である。