宇宙木材産業の夢

摘要

日本の木材研究には「居住性」という，国際的に見てもユニークな分野が存在します。筆者はこの「居住性」を，「人と住まいの相性を高めるために木材がどのように貢献できるか」を考える研究領域と捉えており，人の五感を刺激する「ソフトウェアとしての木材」を研究対象として参りました。2019年より生物材料設計学分野の教授を拝命しておりますが，上述の研究のさらなる深化と発展を目論hでおります。一方で，日本木材加工技術協会とのお付き合いは関西支部での活動を中心に四半世紀に及びます。産官学がよりよい木材利用について侃々諤々議論する場(多くの場合グラス片手に)の居心地の良さをしばしば実感するところです。