生物多様性時代の水質保全と市民の貴任

摘要

これまで，水質保全は環境基準を目標として進められてきました。環境基準は，環境基本法第16条において「人の健康を保護し，及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準」と定義されています。つまり，従来の水質保全は，人の健康を保護し，生活環境を保全するという，人の利益の確保を目的としていることがわかります。