下水汚泥からの水素製造事業のFSを3個所で実施

摘要

国土交通省は8月10日，再生可能エネルギーの一種である下水汚泥からの水素利用の普及促進を図るため，宮城県•奈良県•三島市(静岡県)の下水処理場を対象として水素製造事業の実現可能性調査(FS)を実施することを発表した。2014年4月に閣議決定された第4次エネルギー基本計画において，「"水素社会"の実現に向けた取組みの加速」が掲げられている。安定的かつ多量に発生する下水汚泥を原料として製造される水素は，再生可能エネルギー由来の水素供給源として期待されており，福岡市において2014〜15年度に下水汚泥からの水素製造技術に関する実証事業(B-DASHプロジェクト)を行ない，現在，第一号案件として水素供給を実施している。