monthly news clip

摘要

内閣府に設置されている統合イノベーション戦略推進会議が26日，首相官邸で開かれ，2020年度版「統合イノベーション戦略」の素案を取りまとめた。同案によると，第1部の「総論」において，近年の気象災害が「気候危機」ともいわれる状況であることが明記された他，第2部の「新型コロナウイルス感染症による我が国の難局への対応」で，レジリエントで持続可能な社会経済構造を構築していくためには，経済社会の再設計（リデザイン）により，脱炭素社会，循環経済，分散型社会への迅速な移行が重要であることが初めて記載された。いずれも環境省が宣言•提言していたものであり，同23日に小泉進次郎環境大臣が実施した内閣府の竹本直一科学技術政策担当大臣とのゥェブ会議での成果が反映された。小泉大臣は26日の閣議後記者会見にて，環境省のみならず，政府全体の文書として位置付けられたことは政府全体で「3つの移行」に向けた取組みを進めるうえで非常に大きなステップであると述べた。