標準活性汚泥法の既設下水処理施設をダウンサイジングして効率化するための技術手法をガイドライン化: 生物膜法とDHSシステムを活用して施設規模を最適化

摘要

国土交通省国土技術政策総合研究所下水道研究部下水処理研究室はこのほど，『DHSシステムを用いた水量変動追従型水処理技術導入ガイドライン(案)』（国総研資料第1051号，資料名B-DASHプロジェクトNo.21)を取りまとめ.公表している。同ガイドラインは，今後の人口減少の進行に合わせ，下水道事業における大幅なコス卜縮減や省エネルギ一効果の増大に寄与するため，事業者が導入検討するさいに参考にできる資料として策定したものである。なお，ガイドラインで取り上げている技術は.下水道革新的技術実証事業（B-DASHプロジェクト）において「ダウンサイジング可能な水処理技術実証研究」 (三機工業(株)•東北大学•香川高等専門学校•高知工業高等専門学校•日本下水道事業団 •須崎市共同研究体）として，2016〜2017年度に実証研究が行なわれており，今後の下水道事業に資するものであることから，ここで紹介する。