小ブロック内配水管網が負担可能な消防水利と適切な管網構成

摘要

消火栓の放水実験により、消火栓放水量（1m~3/min/栓）を確実にするために必要な配水管の最小圧力水頭が0.12MPa程度であることを確認した。 次に、この条件を満足しつつ、水理条件が大きく異なる二つの小ブロック（2点注入で許容損失水頭が0.05MPa以内と1点注入で許容損失水頭が0.02MPa以内のタイプ）について、同時開放消火栓を4～5栓確保できる配水支管口径を次のように確認した。①主たる配水支管の口径は∮150mmでよいこと、また、水理条件が非常に厳しい場合にも一部管路を∮200mmにアップすることで対応可能なこと。②配水補助管の口径は特殊な場合を除き∮50mmが適切であること。