漏水に伴うサンドエロージョン事故に対する防止策

摘要

平成16年6月横浜市戸塚区で、口径φ100mm配水管が漏水し、サンドエロージョン（サンドブラスト）現象により、上部に敷設されているガス管を損傷させる事故が発生した。ここで、サンドエロージョン現象とは、流体中に含まれる固体粒子の繰り返し衝突により、材料が磨耗・損傷されることであり、配水管漏水に伴う近接管のサンドエロージョン現象による損傷事故を『サンドエロージョン事故』と呼ぶこととする。本稿では、サンドエロージョン事故の発生メカニズムを解明するとともに、発生を防止するための対応策について提案している。なお、本稿の内容は、横浜市水道局内に設置された事故調査委員会において検討されたものであり、この結果、今後の事故発生をも未然に防止する方策を実験により確認することができた。