ニュージーランドにおける水道の水質管理制度

摘要

ニュージーランドにおける水道の水質管理制皮について主に政府及び関係機関のホームページ上で公開されている情報を基に整理した。ニュージーランド国政府は1993年に健康局を保健省に改組して水道事業の監督強化に取り組むとともに、水道事業の登録、水道事業者の格付け制度、ニュージーラーンド国版水安全計画（Public Health Risk Management Plans：PHRMP）などの様々な水質管理に関連する制度を創設した。さらに、2008年に保健（飲料水）改正法2007を施行し、以前に創設した制度の導入、水質基準の遵守などを義務化した。また、ニュージーランド国環境省は水道水源の水質保全を図るために水道水源のための環境基準制度を創設するなど、国の関係機関が連携しながら、現在及び将来の水道水質の安全性確保に向けた取り組みを強化している。