第7回日米台地震対策ワークショップの報告（その4）: 理戻し土の液状化が埋設管に及ぼす影響

摘要

地震時に埋戻し土の液状化が埋設管に与える影響を検討するため、振動台模型実験を実施した。近年の地震の被害事例から、まず埋戻し土の液状化発生条件を考察し、締固め施工を行った場合でも、央板引き抜きや軟弱な粘土の原地盤が水平庄密することによって水平土庄の減少が生じ、液状化しやすくなることを明らかにした。また、埋設管の下層が液状化によって沈下した場合の影響を検討し、管が周辺に固定されている場合は、管上部に扇形のすべりブロックが形成され、これによって管に大きな付加的荷重が作用することを明らかにした。この荷重は初期上載庄に応じて大きくなり、また、円形断面より矩形断面の方が若干高くなる傾向を示した。