小口径鋳鉄管の再生展望（米国、英国及び豪州）

摘要

送配水管は、水道サービスの重要部分であるが埋設により不可視なため、重要性の過小評価と過小投資に至っている。過小投資の影響は施設状態に現れており、水道事業者は大幅な料金値上げなしで改善しなければならない。一般的に水道事業総支出の50～75%を占める管路の維持管理費低減も重要である。鋳鉄管は、過去に主として使用された時期があり、埋設率が今でも60%を超える事業体もある。鋳鉄管は、老朽化に伴う構造的な劣化に加えて、内面無塗装の場合は、水質、圧力、流速が不十分となり得るため、更新や更生計画の実施が必要である。本稿は、既存の更新•更生技術情報の収集とその背景にある情報の提供を目的として調査を行った。