高分散形ディーゼル噴射ノズルの開発研究（第2報，ノズルの幾何学寸法と雰囲気圧が噴霧の微粒化に及ぼす影響）

摘要

ディーゼル機関は，省エネルギーと低燃費の観点から，機関の小形・軽量化を達成するために，できる限り低い噴射圧で高圧噴射時と同程度の良好な噴霧特性を得る必要がある．本研究の目的は，低い噴射圧で高圧噴射時に匹敵する噴射量が得られ，噴霧の広がりが大きい高分散噴霧が得られる噴射ノズルを開発することである．これまでに考案した微粒化促進ノズルに基づき，実機ノズルの寸法を拡大した拡大ノズルを用いて，噴霧の微粒化促進に最適なノズル噴孔部の寸法を決定した．