列車通過時の高架橋振動による電車線路設備損傷の対策要否判定フローと対策手法

摘要

高架橋では、列車通過時の振動により電柱や架線などの電車線路設備が大きく振動し、電線や金具が損傷することがあります。これらの原因は、編成列車通過時に荷重が周期的に作用することにより電柱が共振する現象であることから、電柱に対して支線や振動抑制部材などの振動低減対策が施されています。しかしながら、高架橋によって損傷発生状況が異なることが明らかとなり、列車通過時の高架橋振動が電車線路設備に与える影響を解明して、対策要否の判定基準を明確化することが求められていました。そこで、電車線路設備損傷に対する対策要否の判定フローと対策手法を開発しましたので、その内容を紹介します。