道路空間の再編を都市リノベーションのトリガーに

摘要

都市のメインストリートは，その都市のィメージを伝える重要な役割を担っており，メインストリートを活かしたまちづくりが，これからの都市のあり方，価値を決めるとも言われている。1937年（昭和12年）に大阪のメインストリートとして整備され，大阪•関西圏の経済成長を支えてきた御堂筋。建設当時とは社会情勢が大きく変化し，人々の行動形態や周辺のまちの状況も大きく変わっていく中，2019年（平成31年）3月に，世界最新モデルとなる，人中心のストリートをめざし，「みち」から「まち」を変えていく「御堂筋将来ビジョン」を策定した。本稿では，御堂筋の変遷やこれまでの検討-取り組み，これからの御堂筋がめざすべき姿を示した将来ビジョンについて紹介する。