霧島国際ホテルにおける小型地熱発電: 背圧型•バイナリー型

摘要

霧島国際ホテルは、鹿児島県北部の国立公園、霧島連山の山麓に位置しており、豊富な温泉と自然に恵まれた観光保養地として、国内外から年間10万人のお客さまを受け入れている施設である。このようなことから、温泉はホテルにとって欠かすことのできない大切な施設であり、絶えず温泉源を確保していなければならないが、幸いにもこの温泉が140℃という高温の蒸気の状態で得られるので、ホテルでは温泉浴用（42℃)として使用するまでの中間熱エネルギーを利用して、暖房•給 湯の加熱•冷房装置などの熱源のほか、ゆけむり湯煙として大気中に逃げている余剰の蒸気を利用して地熱発電を行っている。