電験三種から二種を目指そう!第4回ステップアップ演習

摘要

図1において，コイル1(自己インダクタンスL1)に電流i1が流れると，磁束が発生し，コイル1自身に鎖交する.それにより，コイル1にはe1=L1di1/dtという誘導起電力が生じる.これを自己誘導という.また，コイル2(コイル1との間の相互インダクタンスM)には，コイル1が発生させた磁束のうちの一部が鎖交し，e2=Mdi1/dtという誘導起電力が生じる.これを相互誘導という.ここで，自己誘導による誘導起電力e1は，レンツの法則により，コイル1に流入する電流i1が増加したときに，必ずその増加を妨げる向きに発生するので，電流i1が流入する端子側を正に定義している.相互誘導による誘導起電力e2は，コイル1とコイル2の巻き方向の関係により変わり，図1の場合は図示の向きに発生する。