骨炭洗浄排水の再利用

摘要

精製糖工場では骨炭による濾過が行われており，再生rn工程で多量の水を使用している。このため，排水処理設rn備への負荷や下水道料金が莫大となる。そこで，骨炭再rn生工程から排出される排水を回収・再利用することを計rn画し，試験を実施したうえで，再利用設備を導入したのrnで報告する。rn骨炭は糖液内の不純物や，炭酸飽充工程で添加したカrnルシウムを吸着除去している。吸着能力がなくなると，rn再生工程で水洗浄した後，炉で再焼して骨炭の吸着能力rnを回復させている。そこで，骨炭の洗浄排水に含まれるrn骨炭から遊離したカルシウムイオンを樹脂で吸着除去rnし，再度骨炭洗浄水として使用することとした。rn試験は①濾過，イオン交換，骨炭洗浄の各工程，におrnける問題点を洗い出すための予備テスト②予備テストでrn発生した問題点を解決するための設備を選定する設備選rn定テスト④実運転に際し必要なデーターを採取するためrnの連続テストを順に行った。rn試験の結果，以下の条件が得られた。rn1.回収・再利用設備のフローrn回収水→予備濾過→濾過→イオン交換→処理水rn→骨炭洗浄水rn2.大きなゴミを除去する予備濾過が必要rn3.ハイドロサイクロンを用いて連続濾過が可能rn4.樹脂のSVは50～100rn5.樹脂槽の底部の樹脂網は，80メッシュ程度が良い。rn6.樹脂の再生は，樹脂量の200～300倍通液で実施rn7.樹脂の再生時にエアによる撹拝を実施し，樹脂をほぐrnしながら洗浄する必要がある。rnこれらの条件を満たす設備を導入した結果，以下のrn効果が得られた。rn8.排水処理原単位が約1.0m~3/RS-t減少した。rn9.プロセス用水原単位が約1.0m~3/RS-t減少した。rn10.下水道料金の削減などにより，設備投資額を約2年でrn回収することができた。rn最後に，各種試験でご協力を頂きました日本化学機械rn製造株式会社の皆様に感謝いたします。