ニオイの解明や香りの機能を求めて

摘要

私が仕事で「におい」や「かおり」に携わってきた年月は約30年になります.その間，数々の製品の香り開発やくらしの中で気になるニオイの解明など多くの経験をしました.この仕事に就いた当初は，においやかおりを感じてもどのように表現して良いのか苦しみました.一つ一つ香料原料のにおいを覚え，基礎となる一通りのにおいを習得したのち，諸先輩たちとにおい表現の会話ができた時に，私は初めてこの仕事を続けてゆく自信を感じました.このような仕事をしていると，よく人から「鼻がいいんですか」などと聞かれます.