国際統計制度とは何か(3): 国連の地域統計機関と欧州統計家会議

摘要

前回は、国連統計委員会(UNSC)及び国連統計部(UNSD)が国際統計制度において中心的な役割を担い、世界共通の統計基準•ガイドライン等の策定や国際的な統計整備•改善の協力事業の企画•推進に当たっていることを紹介した。UNSC及びUNSDは、これらの活動を適切に進めるために、国連の地域統計機関を通じて世界各地域の国々と密接な連携•調整を行っている。そこで、今回は国連の地域統計機関の組織と活動について紹介するUNSCの上部組織である国連経済社会理事会(ECOSOC)は、世界に5つの地域委員会を設置している。各地域委員会には、統計の専門委員会とその事務局として専門業務を行う統計部が設置されており、ここではそれらを地域統計機関と呼ぶ。地域統計機関は各地域においてUNSC及びUNSDと同様な役割を担っており、域内各国の統計機関と協力して統計の改善•発達に取り組hでいる。