日本国内における交通騒音の曝露量と高度の睡眠妨害の反応率との関係

摘要

社会音響調査データアーカイブに収納されているデータセットと近年の調査により得られた新たなデータセットを加えて，ガイドラインと同様にカットオフ値を72%とした場合の，我が国における夜間の騒音曝露量と高度の睡眠妨害の発生率との関係を構築するとともに，ガイドラインとの比較.住宅種別による比較を行った.本稿では，民航機騒音と軍用機騒音の一部データで，Lnightを0に設定したが，特に軍用機騒音の場合には，その妥当性を十分に検証できていない.軍用機騒音の睡眠妨害については，他の音源に比べて反応率が高くなつていることもあり，曝露量の年間変動性と併せて，今後の課題としたい.