UAVを活用した水環境モニタリング

摘要

近年，様々な分野において，無人航空機（UAV ： Unmanned Aerial Vehicle)の活用力5—急速に進んでいる。 現状ではUAVは主に整備·点検，測量，農業，災害調査·支援に利用されており，今後はUAVによる輸送も広まっていくと考えられる。水環境の分野では主に整備·点検にあたるモニタリングにUAVを利用している。空からの水温·クロロフィル等の水環境モニタリングは UAV普及以前から，人工衛星や航空機を用いて行われていた。これらの空間分解能は0.2〜1.0m程度まで向上しており，ますます活用の幅が広がっているものの， 撮影のコストが高いという問題点を抱えている。これに対して，UAVは人工衛星や航空機ほどの広域の撮影はできないものの，低高度の撮影によつて数cmの解像度での画像を安価·簡便に取得することができる。