1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された国連環境開発会議（地球サミット）では，「環境と開発に関するリオ宣言」カ哈意され，それを具体化するための「ァジエング21」が採択されたほか，気候変動枠組条約や生物多樣性条約が署名されるなど，今日に至る地球環境,の保護や持続可能な開発の考え方に影響を及はす大きな動きがあった。化学質の管理については，国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ（Strategic Approach to International Chemicals Management： SAICM)に基づいた欧州のREACH規則の制定や日本の化審法（化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律）の改正などが行われてきた。気侯変動問題については，2015年には第21回気候変動擁条約締約国会議で「世界の平均気温について，産業革命以前に比べて気温の上昇を2℃未満とし，努力目標として1.5℃の上限に抑える努力をする」というパリ協定の合意がなされるなど，国際的に大きな転換がなされようとしている。2015年の国連持続可能な開発サミットで採択された「我々の世界を変革する：持続可能な開発のための2030アジユンダ」の「持続可能な開発目標（Sustainable Development Goals: SDGs)」には17の目標カ祸げられている力气そのなかには「目標13:気候変動に具体的な対策を」「目標14:海の豊かさを守ろう」「目標15:陸の豊かさも守ろう」といった，皿問題の解決に向けた目標も明記されている（図1)。我々が「持続可能な開発」，すなわち「将来の世代の欲求を満たしつつ，現在の世代の欲求も満足させるような開発」を行うためには，「環境」や「エネルギー」の課題解決は，必要不可欠な要素であると認識している。島津製作所は，社会の一員として地球環境問題を最重要課題のーつとして位置づけ，經營理念である「『人と地球の•への願いを実現する」ベく企業活動を行っている。今後'素社会や循環型社会への対応といった社会の環境課題の解決を，企業活動全体で図っていくことで，より一層，環境と調和した事業成長を目指すこととした。そのため，島津グループの職,として，以下の4点について重点的に取り組んでいる。
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