下水道エネルギー普及に向けた現状•課題•展望

摘要

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、わが国の電力事情に大きなインパクトを与えました。原子力発電所が停止した結果、電源として化石燃料に依存する割合は震災前の6割から9割に急増し、その結果、震災前の2010年には19.9%であったエネルギー自給率は、震災後の2012年には6.0%にまで落ち込みました。日本の貿易収支は、化石燃料の輸入増加の影響等から、2011年に31年ぶりに赤字に転落。2013年には過去最大となる約11.5兆円の貿易赤字を記録しました。2012年9月の東京電力を皮切りに、電力各社は電力料金を値上げしており、影響は一般家庭にも及んでいます。