4K定点カメラ映像による工事進捗管理システム: 映像の3D化と建機検出AIによる見える化

摘要

近年、建設現場では定点カメラで施工状況を常時モニタリングし、現場事務所や本社·支店等の遠隔地から現場状況を確認する事例が増えている。また、施工状況の振返りや技術伝承としてタイムラプスの使用など「映像」が積極的に活用されてきている。一方、工事の進捗管理において映像を活用するうえでは、①工事完成形に対する進捗状況が直感的にわかりにくい、②施工量(盛土量等)や距離•面積等の定量的な情報が取得しづらい、③稼働しているダンプや建機の台数等の常に変化する情報を素早く把握できない——といった課題がある。