今月の表紙

摘要

[作者のことば]サンドロ•ボッティチヱッリの「ヴィーナスの誕生」から着想を得た作品。名画の手のみを切り取る作品から発展して人物を等身大にまで広げ制作しました。「生命の連鎖」とは地球上で誕生した生物が進化とともに絶滅と生成を繰り返して命を繋ぐ連鎖のことであり，東京藝大の修了制作展で発表した三連作のうちのーつです。人物のモデルは友人に依頼し，単なる名画の写しではなく，理想化された名画の世界をアジア人の身体で描くことで，現代に生きる身体のリアルさを追求し，そこに生じる名画とのズレを描きだしています。