最新ゲノム解析支える「生物学×情報学」

摘要

インシリコ解析室の長崎正朗教授のチームは、ゲノムシークエンスを終えた大規模なゲノムデータをバイオインフォマテイクス(生命情報科学)技術を駆使して解析を行っている。現在、ミニスーパーコンピューター(1300コア、メモリ容量ーぺタ)を用いて、1日平均で十数人のゲノムを読み込んでいる。「よく実施されている染色体の100分の1程度しか読まないエキソーム解析ではなく、私たちは全ゲノム解析をしています。つまり、通常の100倍の情報を処理しなければならない。まさにビッグデータですね。近年、ヒトゲノムのうち約8割が何らかの機能に関わっていることが示唆されています。そのため全ゲノム解析をしっかりやることが大切です」。