放射線損傷ない正確な結晶構造決定 タンパク質で初の成功SACLAのレーザーX線利用

摘要

理化学研究所、兵庫県立大学、高輝度光科学研究センター、大阪大学、岡山大学などはこのほど、X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」が発振するな"レーザーX線"を用いた「フェムト秒X線レーザー結晶構造解析法」を開発、従来のX線結晶構造解析では放射線損傷があり不可能であった、「チトクロム酸化酵素」の正確な3次元原子構造の解明に成功した。理研放射光科学総合研究センタービームライン基盤研究部の平田邦生専任技師、吾郷日出夫専任研究員、山本雅貴部長と、兵庫県立大の新澤(伊藤)恭子准教授、吉川信也特任教授らを中心とする共同研究グループによる成果で、レーザーX線結晶構造解析におけるマイルストーンとして注目される。