実験装置の省エネ対策三重大、大阪府大が検証

摘要

文部科学省は3月29日、「大学等における実験·研究に関する省エネルギー実証事業報告書」を作成した。これまで大学などの研究機関では、省エネルギー対策が、使用量に占める割合の高い空調·照明等を対象に行われていた。一方で、機関によっては実験装置のエネルギー使用量が全体の3割以上を占める例もあり、これらを対象とした対策が課題になっていた。文科省は平成21年2月に「大学等における省エネルギー対策に関する検討会」(議長=高村淑彦·東京電機大学工学部教授)を設置。24年度は「大学等における実験·研究に関する省エネルギー実証事業」を実施した。報告書には、この事業を委託された、大阪府立大学、三重大学が実験装置に対して行った省エネルギー対策の検証結果がまとめられている。報告書はWebサイトに掲載されている。