歷史的技術 輝く業績「機械遺産」新たに8件

摘要

日本機械学会は、国内に現存する機械技術面で歴史的意義のある「機械遺産」を認定している。今年度(第8回)は8件が認定された。認定式は8月7日の機械の日•機械週藺記念行事で行われる。機械技術の「発展史上」重要な成果を示すもので、国民生活、文化、経済、社会、技術教育に貢献した機械を認定する。歴史的景観を構成する機械遺産(サイト)、機械を含む象徴的な建造物•構造物(ランドマーク)、保存•収集された機械(コレクション)、歴史的意義のある機械関連文書類(ドキュメント)が対象となる。ランドマーク部門では、日本の貨物輸送を支えた港湾機械「清水港テルファー」など3件が認定された。テルファーはクレーンの一種で、これは同形式の木材荷揚げ機械としては唯一現存するもので、木材を陸揚げする効率を飛躍的に向上させ、清水港が国内最大の木材陸揚げ港として発展するのに大きく貢献した。清水マリンパーク(静岡県)で無料公開されている。