高度な情報社会 光通信が貢献

摘要

オフィス家具や最先端の研究施設什器の製造•販売を行う岡村製作所は、同社の顧客や取引先、社員などを対象とした「第3回R&Dセミナー」を、10月6日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)で開催した。同セミナーの第1部では、光通信研究の第一人者である東京工業大学栄誉教授の末松安晴氏が基調講演した。末松氏は、現在世界中に普及した長距離大容量光通信の先駆的研究を推進してきた一人で、特に光源となる高性能な半導体レーザの研究開発で大きな業績をあげてきた。光ファイバー通信では、波長1.5ミクロン帯において伝送損失が最も少ないが、早い時期から長波長領域をねらったレーザ開発に取り組み、1.5ミクロン帯において単一波長で安定して動作し、しかも波長を変えて同調(可変)できる動的単一モードレーザを提案、開拓して実証した貢献者である。1983年に、温度同調の動的単一モードレーザだけでなく、電気同調の動的単一モードレーザについて実証している。