三菱財団助成金30年度贈呈先決定50件に総額3億円

摘要

三菱財団は、平成30年度(第49回)三菱財団助成金の贈呈先を決定した。自然科学研究助成の対象50件に総額3億円を助成する。助成対象の一部を紹介する。低次元カルコゲナイド薄膜の新規物性開拓(東京大学·石坂香子教授）、痛みの発生機序の神経化学的解明及びこれに基づく変形性関節症·脊椎症の革新的強力集束超音波治療法の実現(愛知医科大学·牛田享宏教授)、植物に持続的な耐病性を付与する農薬による免疫プライミング活性化機構の解明(近畿大学·川崎努教授)、女王アリにおいて長期間の精子貯蔵を可能にする分子の特定(甲南大学·後藤彩子講師)、トリプルネガティブ乳癌の増殖制御の分子基盤解明(山口大学·島田緑教授)、ド口ーン搭載レーザースキャナシステムによる密林下の地形·遺跡の可視化(大阪市立大学大学院·原口強准教授)、量子ビームオペランド分析による摩擦低減のための摺動界面の動的構造解析(同志社大学·平山朋子教授)、宇宙再電離源としての超遠方ブラックホール探査(愛媛大学·松岡良樹准教授） 、ヘテロ原子を活用する新形式芳香環連結法の開発と利用(京都大学大学院·依光英樹教授)など50件が選ばれた。