熱水化学合成生態系回復速度の可視化に成功環境研海洋機構海底鉱物資源開発の環境影響評価に役立ち

摘要

国立環境研究所、海洋研究開発機構は、海底鉱物資源開発の環境影響評価に役立つ、熱水化学合成生態系の回復速度予測の可視化に成功した。サイェンティフィック，リポーツに掲載された。内閣府SIP (海のジパング計画)の一環。海底から熱水を噴き出している活動域では、金や銅、稀少金属などの有用な物質が堆積していると思われている。日本赶海では、沖縄や伊豆-小笠原海域の千メートル以深の海底で熱水活動域が多く見つかっている。ここでは、化学合成を行う生物を一次生産者とする熱水化学合成生態系が形成されている。このような生物群集には、高い密度で生息する代表的な種(ゴエモンコシオリエビ、シンカイヒバリガイ類など)以外にも、稀な種もあり、更なる調査研究が必要だ。