日本の独自性いかに出すか 無人月探査計画紹介 文科省ISS小委会合

摘要

文科省宇宙開発利用部会の国際宇宙ステーション(ISS)•国際宇宙探査小委員会(主査:藤崎一郎·上智大特別招聘教授)の第5回会合が1日に開催された。今回は、米国科学アカデミーがまとめた報告書『Pathways to Exploration』や無人月探査ミッションに関連する日米協力の検討状況について事務局やJAXAから説明があった。また、中間取りまとめに向けた論点整理も行われた。米国科学アカデミーの報告書は、米国の宇宙探査の取り組みにも影響を与えるものとして取り上げられた。サマリーでは、有人宇宙探査への莫大な投資に見合う経済的な見返りがこれまで実証されていないと記されていたが、藤崎主査は「さらに読み込んでいくと、総合的に考慮して有人宇宙探査は続けるべきと表現されている」と有人宇宙探査に対し、前向きな評価をしていると言及した。