鉄道電話回線を活用した低廉な遠隔空調監視システムの拡大

摘要

信号機器や電力設備等（以下、機器等）の機器室内（写真❶)は、機器等本体からの発熱により高温になることから、温度異常になるのを防ぐため空調（写真❷)を整備しています。機器室は無人であるため、機器室空調には故障時の外部発報機能（写真❸)を備えており、上位の関係指令に警報を発報させることができます。しかし、通信回線数やコスト等の問題から、実際に信号が上位の関係指令に警報発報されるのは極一部の機器室に限られています。また、関係指令まで警報が発報される機器室においても、故障内容までは把握することができないため、関係指令からの連絡を受けて現場に駆けつけ、故障原因を特定してから取替部品の手配等をしており、復旧まで多くの時間を要しています。