新神戸可動式ホーム柵取替に向けた施工方法の検討

摘要

新神戸駅に設置されている可動式ホーム柵（以下、ホーム柵）は、設置から40年が経過しょうとしている。設置当初は、新神戸駅を通過する列車があったことから列車風圧を考慮して、ホーム端より約2,000[mm]セットバックした位置に取り付けられている。当該ホーム柵を老朽取替するにあたり、全ての列車が新神戸駅へ停車すること、ホーム柵より軌道側にお客様が取り残されるリスクを低減すること、ホーム通行幅員を拡大出来ることを考慮し、ホーム端に寄せた位置（以下、近接型）への取替を実施することとした。近接型ホーム柵への取替を実施するにあたり、列車の停止余裕距離を±1,000[mm]考慮した場合、5,500[mm]の大開口を有するホーム柵（以下、試作機）を開発しなければならなかった。そこで、試作機を1開口試作し、2016年3月21日から2016年7月31日の間、新神戸駅において運用試験を実施した（図1)。