改正災害対策基本法に基づく車両移動初適用: 国道192号の大雪による立ち往生車両、放置車両への対応

摘要

平成26年12月5日から6日にかけて、日本付近は強い冬型の気圧配置となり、北日本から西日本にかけて広い範囲で雪が降り、日本海側や山沿いを中心に大雪となった。特に、普段雪の少ない四国の愛媛県及び徳島県の山間部では近年にない大雪となり、愛媛県四国中央市から徳島県三好市の県境付近の国道192号では最大25cmの積雪となった。このため、国道192号では立ち往生したり放置されたりした車両が約130台発生し、緊急車両の通行を確保する必要が生じたことから、平成26年11月の改正によって、道路管理者自ら立ち往生車両及び放置車両等を移動できる権限が盛り込まれた災害対策基本法(以下、「災対法」という)を初めて適用し、立ち往生車両等の移動措置を行った。