在来線車両の形状改良による空気抵抗低減と省エネルギー効果の評価

摘要

車両の走行抵抗は機械抵抗と空気抵抗とから成り，車両の空気抵抗低減は，車両の走行抵抗の低減,最終的には，走行により消費されるエネルギーの減少に繋がる。新幹線車両と比較して速度の低い在来線車両においても徐々に高速化が進んでいること，さらに，車両の軽量化などによる機械抵抗の低減が進んでいることから，在来線車両の走行抵抗に占める空気抵抗の割合が増大している。その結果空気抵抗低減による省エネルギー化の可能性が大きくなっている。