海外鉄道技術協力の草分け 加藤仲二

摘要

加藤仲二は，1887(明治20)年2月7日に内務省衛生局の官吏であった加藤尚志の次男として東京で生まれ，早稲田中学校，第六高等学校第二部甲類を経て，東京帝国大学工科大学機械工学科へ進学しました。南満洲鉄道総裁だった 後藤新平に私淑し，同社への就職が内 定していましたが，在学中に後藤が鉄 道院総裁に転じてしまったため，父親を 介して後藤と直接面会し，同校を1910 (明治43)年に卒業ののち鉄道院新橋工 場の「技術見習生」として採用されました。