リレーつばめから転進九州各地へ散った787系の活躍を追う

摘要

1992年7月、787系くつばめ〉はかなり強烈なインパクトをもって人々に迎えられた。現代の電車の常識を逸したガンブラックに近い塗色と少々頑固そうな外観、それとは対照的にドアが開いたときのアルミの輝き、対面のドアの鮮やかな赤。客室に入ると、普通車でさえ全面にカーペットが敷かれ、足元から伝わってくる柔らかな感触、この時代にビュッフェ、酒落た客室乗務員のサービス…　その列車に織り込まれたのは、ホテルのような居住性と聞いていたが、予想できたものではなかった.