JR各社の2016年3月期決算——上場3社はそろって過去最高益を記録

摘要

JR旅客6社とJR貨物の2016年3月期決算が出そろった。旅客各社に共通する要因として、昨年度はゴールデンウイークの日並びがよく、秋の連休もシルバーウイークと呼ばれるほど大型連休化したことがあげられる。うるう年で営業日が1日増えたため、理論上は売り上げが0.3%増える効果もあった。こうした外的要因が追い風となって、JR東日本、JR東海、JR西日本の上場3社は、いずれも売上高や純利益が過去最高を更新した。逆に2017年3月期はこうした外的要因が抜け落ち、各社ごとの実力が問われる1年となる。