JR東日本における新幹線高速化技術開発

摘要

JR東日本では、新幹線ネットワークの拡大に伴って想定される航空機との競争激化やヨーロッパを中心とした高速鉄道の世界的な技術水準に対応するために、社内に「新幹線高速化推進プロジ工クト」を設置して新幹線高速化に向けた妓彿開発を進めてきた。 そして、現在までに各種の要素技術開発や高速誠意電車Fastech360S（新幹線専用車両）・Fastech360Z（新在直通用車両）を使用した走行試験等を行ってきた結果、営業列車の最高速度は320km／hが適当と判断し、2013年度末までに現在の「はやて」「こ まち」に相当するすべての列車を320km／h化することを決定した。本稿では、高速試験電車の概要を中心に、JR東日本の新幹線高速化技術開発全般について概説する。