明日のメンテナンス

摘要

今年の春、新幹線が初めて北海道に乗り入れました。その前年には北陸の金沢まで開業しており、いずれも地域社会の発展に大きく貢献していると伺っています。また整備新幹線の延伸工事も各地で進められています。一方、在来線では運転保安設備の整備、防災設備の強化やホームドアの普及など安全•安心な鉄道つくりが進展していることに加え、相互乗り入れの拡大、バリアフリー設備の導入やICカードの普及といった鉄道利用者の利便性向上も格段に図られてきました。このように鉄道は年々進化し、社会インフラの中で果たす役割や期待が益々高まっています。更に、鉄道プロジェクトの輸出はアベノミクスの「三本の矢」の重要な柱の一つとして位置づけられており、私が国鉄に就職した頃の三十数年前は「今からは自動車の時代であり、最早鉄道は斜陽産業だ」と言われていたことを思い出すと隔世の感があります。