変電所画像監視システムへの照明制御機能追加による監視能力の向上

摘要

阪急電鉄では、2008年にすベての変電所構内にIPカメラを使用した画像監視システムを導入した。これにより、故障発生時の早期原因究明ならびに被害低減に大きな成果をあげてきたが、IPカメラの仕様上、監視には、ある一定の照度が必要であるため、構内事故などで、変電所が停電となった場合は、必要照度を確保できず、監視不能となっていた。本稿では、画像監視システム導入時より課題となっていた変電所停電時における監視用照明の確保および変電所照明設備の諸課題への対応として実施した画像監視システムへの照明制御機能の追加と照明制御回路の改良について、その概要と画像監視システムの活用事例について紹介する。