駅補助電源装置による省エネルギーの取組み

摘要

東京メトロでは、2020年度に向けた長期環境戦略「みんなでECO.」を掲げ、さまざまな省エネルギーの取組みを実施している。そのなかで、電車がブレーキをかけた時に発生する回生電力は、他の車両の起動や加速に用いる電力として活用することで省エネルギー化が図られているが、近くを走行する車両がいない場合などは活用できないケースが生じる。この場合の余剰となる回生電力を駅補助電源装置によって、駅の電源として交流に変換して活用することで、更なる省エネルギー化を図ることが可能となった。本稿では、駅補助電源装置による省エネルギーの取組みについて紹介する。