人工知能活用し業界トップ精度の手書き文字認識技術 富士通研など開発 学習時間1/17に短縮

摘要

富士通研究開発中心（北京市）と富士通研究所は、人間の脳の働きを模した人工知能技術を活用した業界トップ精度の手書き文字認識技術を開発した。従来、手書きの文字を認識するには、文字を構成する線の方向やその数を文字の特徴として捉えて個々の文字を認識していた。しかし、変形の大きい文字を認識できなかったり、認識精度を高めるための文字の学習に時間を要するなどの課題があった。今回、人工知能技術を活用し、文字の特徴をより詳細かつ高速に学習する仕組みを開発したもの。文字の学習時間を従来の約17分の1に短縮すると同時に、94.8％の認識精度を実現。文書画像処理分野で最大となる国際会議主催の手書き文字「中国語」認識コンテストで1位を獲得した。